【猫と暮らす】【スコ病】VOL.2 スコティッシュフォールドの”スコ病”と言われる特有の病気について

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まず”猫種スコテッシュフォールド”を簡単に解説

スコティッシュフォールドという猫種は近年(1960年)人の交配により作られた猫種になります。
スコットランドの耳の折れた猫”スージー”が起源(雑種猫)。スコットランド(スコテッシュ)と垂れる、フォール(フォールド)を掛け合わせ命名されました。後に母猫となったスージーの子供たちも折れ耳の猫として産まれその後アメリカの学者の手により繁殖された猫になります。
折れ耳の猫が愛くるしいと人気を博し、今では飼いたい猫ランキング1位になっています。しかし、近親交配によって昨今問題になっているスコ病と言われる遺伝性疾患のリスクを「人の強欲による強制繁殖だ」と非難する動きも目立っています。
可愛くもあり、知れば知るほど心が痛くなることも。だからそれらを踏まえて大切にしたくなる。そんな猫種です。

スコ病って何!?

猫のレオと出会ったとき、種名”スコティッシュフォールド”と書かれていました。当時の私くらいの知識だと「あっ!”長靴を履いた猫”の猫だ!」くらいな感覚。有名な種類の猫ちゃんなんだくらいに感じていました。
飼う飼わないの判断をする前にまずは色々調べてみようと意思を家に持ち帰りPCで”スコティッシュフォールド”と調べると…
・遺伝
・垂れ耳
・病気
・可愛そう
・先天性疾患
・遺伝性疾患

んっ?なんか怖い言葉が色々と出てくるぞ!っと各々覗いてみると怖いことばかり書いてありました。(間違った情報も記載されていましたし、調べきれないものもありました)ペットショップの方、猫好きで詳しい方、各方面から話を聞いて分かったことは「スコ病」と言われる特有の疾患に掛かりやすい猫種であることがわかりました。
スコ病とは骨軟骨異形成と言われる関節周りにできる大きなコブ(骨瘤)によって関節が曲げられずに歩行が困難になる遺伝性の病気で個体差によっては痛みが大きく出たり出なかったりがあるようです。また、このスコ病は遺伝性疾患のため防ぐことができないようで、痛み自体を散らすことは出来ても根本的治療法も確立しておらずスコ病を持っている猫は一生掛けて病気と付き合っていかなくてはなりません。

スコ病の見分け方

実はスコティッシュフォールドだから必ずスコ病になるとは限りません。スコ病になる猫とならない猫というのが生後に耳の形で判別出来ます。

”垂れ耳”の場合、ほぼ100%で骨軟骨異形成を発症します。

”立ち耳”の場合、ほぼ骨軟骨異形成を発症しません。

また、交配のルールがあり、垂れ耳同しの掛け合わせをすることは禁止されています。
(垂れ耳のスコティッシュフォールドが人気を博している昨今、良くないtことですが販売目的で一部ルールを破って交配する人もいるようです)
障がいを持つと分かっていて産まれないような工夫として交配にアメリカンショートヘアー、ブリティッシュショートヘアーを混ぜて垂れ耳の個体が産まれないようにしているようです。それでもおよそ3分の1確率で垂れ耳の子猫が産まれてくるそうです。
希少、人気という価値の点からペット市場では垂れ耳のスコティッシュフォールドのほうが高値で売買されている事、命の重みを考えると考え直さないといけないことです。

もし、スコ病だったらどうする

私の家のレオは父がブリティッシュショートヘアー、母がスコティッシュフォールド。現在4ヶ月。色々聞いて回っても「交配も耳も立ち耳だから心配ありません」と言われています。
ただ知識として、稀なケースで大人になってから発症することもあるので考えて置かなければいけません。先程言ったように、遺伝性疾患なので根本的な治療法がありません。一般的には緩和治療と言って痛みを和らげる治療になります。全く歩けなくなったら放射線治療、手術をします。

結局スコティッシュフォールドの存在はどうあるべきなのか?

上記のように、生まれ持ってしまった病気があること、それを知っているうえで人が人の欲のために交配している。知らない人たちはただ「垂れた耳が可愛い」と猫自体の痛み苦しみに気が付かずに飼うこと。総して知り、考えるとやはり「可愛そうだ」と、実際スコ病の猫を見ていると生きている姿すらそう思えます。
かと言って一個人の私がどうこうできる問題ではありません。可愛いと思える人がいれば存在は消えません。きっと病気と向き合って育てている方がほとんどだと思います。
でも一つだけはっきり言えるのは他の猫でも雑種でも同じように病気のリスクがある点です。心臓、肝臓、虫…親の遺伝や突発的に発症するリスクはどんなに大切に育てていてもどの猫でも可能性があります。
スコティッシュフォールドだから可愛そう、可愛いなんてものは人から見たただのものさしを当てている状態です。スコテッシュフォールド同士の交配は基本認められていませんいそういう活動もあります。私も賛成です。それらが特別に見えるだけで特別ではありません。
名前の由来の通り、”スコットランドに垂れた耳を持つ雑種猫がいる”というだけで他に変わったところがある猫ではありません。そこに価値を付けるという拍車をかけてしまった本当人間の、人間同士の欲や是非、正義感から来る勝手な判断が今の可愛そうだという論争を広めているのだと思います。

スコテッシュフォールドという存在があり続けるならそれは可愛さであり、一つの命であり消してはいけないと思いますし、一つ「こんな歴史があったんだ」くらいは知っておいたほうが今起こっている交配の問題活動が最良な方向へ行くのではないか?一人の飼い主としてそう行くことを望んでいます。

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