言わずと知れた人気アニメ”鬼滅の刃”。鬼と人間の戦い、肉体的ダメージな攻防だけではなく、現代の私たちの心の奥底に潜んでいる良心的な部分と悪い部分がリンクするような…一言では言い表せませんが、とても人が創った物語と思えないくらい素晴らしいストーリーです。
そんな話を私が読んで思った事、感じたことを書きたいと思います。
みんなそれぞれ悲しい過去があるところからのお話
鬼滅の刃を読んで引き込まれるシーンで私自身一番感じたのは悲しい、辛い、登場人物の過去の描写です。その悲しみや辛さを各々がどのようなエネルギーに変換してそれぞれが成長しているのか?
負の連鎖を止めるための正義にもなれば仕返しをもくろみ、恨み妬みとして悪にも染まってしまう。
その成長の過程には決して妥協はなく真剣に生き抜く姿、真剣だからこそ時と共に気持ちの真っ直ぐな増幅が各キャラクターにストレートに表現されています。
幸せだった時のフラッシュバック
各キャラクターが負傷した時や命を落としてしまう時に描写される”幸せのフラッシュバック”。
それは生きている時に自身が起こした善悪ではなく、謝り、許し、認める事でこの世とあの世の狭間で”ありがとう”と感情が芽生える事。
一人じゃない、尊厳を持つ大切さ
たとえ自分が傷ついても、傷つけたとしても見捨てる事なく助け合い相手に尊厳を持てる心。
難しい表現ですが、人が喜ぶことを喜び、悲しむことを悲しみ見守る事ができる気持ちが分かりやすく伝わってきます。
優しく、厳しく、思いやる事。こんなメッセージを感じ、大切にしたいと思っています。
作中にはたくさんの感動シーンがあります。優しくもあり、優しさが甘えを、弱い心を持たせる隙を与える事を教えてくれる人、それを厳しく叱り見守れる人。相手本位になり思いやれる人。
私は刀を持ち何かに斬りかかるわけではありません。鬼は世の中にはいません。ただ、刀のような鋭く折れない気持ちで持ち斬りかかる事も、斬りつける事も自他共にあるはずです。心に鬼を宿す時、そうでないといけない時もあります。
と、子供なりにも大人なりにも感じている人はおられると思います。
世の中の現状や風潮がどんな流れになったとしても、人である以上忘れてはいけないブレない気持ち、尊厳という言葉を多用しますが、悪いものを悪いと決め付けるのではなく、理解する努力をして方法を探して良い方向へ導ける存在になりたい。そんな気持ちを大切にしたいと再認識させられました。
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