リフォームがひと段落したその後…
昨年末から始まった工事が半導体の影響もありながらもなんとか完了しました。
工事内容は給湯器とお風呂、2Fのトイレの撤去、外壁塗装で全部で工期がおよそ4週間であります。
(家の中で2週間、外壁で2週間の4週間)
その他諸々、細かなところがありますが、なんとか良い年を越せる準備が間に合い、できたことは携わってくれた多くの人たちに感謝であります。
ただ、一つを除いては…
生活を始めて感じた一つの”異変”
全てが新しく順調に進んでいると思ったのも束の間、一つ大きな問題にぶち当たってしまいました。
それがお風呂の蛇口であるこの”サーモスタット”という混合水栓であります。40℃を中心にした左側に付いているダイアルを回すと手元で水とお湯の量を調整して好みの温度のお湯が出せるというもの。今ではどこの家庭でもこのタイプの水栓がほとんどだと思います。
そしてどの家庭も大体40℃前後のシャワーで体を洗うと思うんです。私もそうです。家族も。
リフォームする前も同じようにサーモスタットが付いており、給湯器の設定温度が40℃ならば大体人肌で暖かいと感じるくらいの温度のお湯が出ていました。それがリフォーム後に以前と同じような使い方をして冷たく感じるようになりました。実際に温度計で温度を測ってみると、給湯器設定が41℃の場合、サーモスタットの左側のレバーを40℃よりも熱くなる方向に回して出したシャワーの温度が33℃。給湯器に問題があるかもしれないと思い、シャワーより遠い洗面の湯温の測定値は38℃。ついでに台所の湯温も測ると洗面と同じく38℃。どう考えてもシャワーの温度が低すぎます。
メーカーの推奨する使い方に疑問
以前(25年も前のサーモスタット)のものは絶対に「シャワーだけ温度が低い」なんて感じたこともありませんし、100歩譲って冬場は寒いので若干、給湯器の温度を1〜2℃上げて使うくらいで不自由は感じていませんでした。なのでさすがにこれは無いとメーカーに問い合わせ、営業の方が説明に来てくれました。説明はこうです。
「サーモスタットとは台所や洗面台の水栓とは違い、混合水栓になります。つまり、どんな状況でも給湯器で作られたお湯に水が混入するので給湯器の設定温度よりも低くなる場合があり、冬場になれば水が冷たい分温度の差が出ます。なので給湯器の温度を50〜60℃に設定して左側のハンドルで温度を調節してください。」
この時点でいくつか疑問が出てきました。
・前のものはそんなことがなかった。
・50℃にした場合の給湯器のエネルギーロス、”節湯水栓”の意味は?
・子供がいる家での熱湯の扱い、危険リスクがないの?
ここら辺をまず質問しましたが「こういうものなので…」の一点張り。
仮にそういうものだとしたならば問題は私がショールームに行った時に説明が全くなかったという点。
不便、危険リスク、将来的な高コスト…当然納得いくものは何一つありません。
友人宅や水道業の人に相談したら…やっぱり。
そして、私は同じメーカーのサーモスタットを使っている友人宅や兄弟の家にこの件の実態を調査するために向かいましたが、私の思惑通り決して41℃設定の状態でシャワーが33℃になる事はなく38℃、39℃で出ていることを確認しました。おまけに水道業の人にも話をしたら、「どこの家でも3℃程度は低くなるけど、…おかしくない?」との話も。
つまり、メーカーの人からするとこの表示の説明は、”ハンドル主体でコントロールしてください”と言いたいんだろうと感じました。ただ、ここに書かれている”3℃程度”という精度は8℃もその程度という意味に入っているような説明のされ方にも感じてしまいました。あまりにも乖離した話です。
サーモスタットの理屈も頭が痛くなるくらい読み漁り理解はしました。
もう一度説明を要求したらおかしな方向に
後日、「私がこの前お受けした話が本当にどの家庭でも起こっているのか?現地現物で調査したら、営業さんの主張されている使い方をしているご家庭はありませんでしたよ。つまりこれは不良品なのではないですか?」と話をしました。
「そうではありません。そういうものです。」
相変わらず営業さんの主張は変わらず。なので私はこう切り出しました。
「もしメーカーさんの方でご主張されているようなご家庭があるのでしたら証明をしていただけないでしょうか?私が頭を提げてそのようなご家庭へ行き確認がしたいです。こちらは説明もなしに買っているんです。先日話をしたコスト面やあってはいけない危険リスク、やはりこの辺を思うと首を縦に振って納得はできません。」
メーカーの人は「…説明ができません。」
「はぁ?」
ここから少しだけヒートアップしてしまいましたが、一番欲しい説明はなく平行線。結局説明もできずに帰られました。で、ここから嘘みたいなおかしな方向に話がいくんです。
商品(お風呂)は、メーカー→卸業→小売→客(私)という羅列になっているんですが、直接私がメーカーに説明要求していたやりとりが小売店の耳に入り、小売店の方から一報をいただきました。
「ご主人!大変なことになっています!メーカーで大きな話になっていて、ご主人をメーカーの人が軟禁で警察に訴えると言ってます!」
(監禁罪ならわかるけど、軟禁罪?聞いたことないなぁ。ってなんでそんな話になってんの!?)
一旦落ち着いてほしいだけなんです
そもそも人を責めるような言い方はしていませんし、メーカーとしてどうなんだ?と聞いているだけ。声を荒げるタイプではないので当然したくもありませんし、そういうことも苦手です。
ですが私や家族のために流してはいけない問題です。
クドく私が営業の人に何度も同じことを言いました。
「説明をしてほしい」
「子供が洗面台で50℃のお湯を被ったらどうなる?」
「メーカーの言う”節湯水栓”とは?何がエコなのだろうか?」
返答が出ないと言うことは、修理する気がないのか?出来ないのか?対策の余地がないのか?言いたいことは山ほどありますが、まずはハッキリとして欲しいんです。
それが最低限モノを売る側の勤めで義理なんだと思います。
「訴える」と脅されても落ち度が見当たらないので何も痛くはないのですが、「営業さん、自分で自分の首を絞める結果になりますよ。」と再三忠告するも私を目の前にするとため息をつきながらも何も言えないんです。
「あの、ため息をつきたいのはこの不便な水栓をずっと使わなければならない私たち家族じゃありませんか?そういうのやめていただけないでしょうか?」私は営業の方に言いました。
私はこれからウン十年この水栓を使い気をつけながら高コストの光熱費を払い続けて、それでも怪我が家族の誰かに起こっても我慢して使うしかないのか?…感情論に走ってしまいそうなところをグッと堪え、そうではなくてモノとしてのコンセプトが謳い文句と実際のもので違うのなら…納得できる説明という形でして欲しかったんです。
その後
メーカーの方でもその営業所に「もうあの家に行くな」と言われたそうで関係がなくなってしまいましたが、とりあえず、小売店の方がメーカーに問い合わせて同じ水栓を交換して様子を見るということで再度工事に入ることが決定しました。
もし、というかおそらく直ると思います。(3℃程度の温度低下で出湯)
ちなみに私が訴えられる件は何も動いておらず、言ってみればただの脅しだったのかな?
だとしたら今回の件…もう一つ物語ができそうです。
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