唐突ですが”夢”ってありますか?

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将来の夢ってありますか?

これは自分にも言えることで、生きている上での生きがいや楽しさ、努力や苦労などの困難を与えてくれます。しかし歳を重ねていくと夢は現実に打ち砕かれてしまう傾向に、つまり”諦めが肝心”と決め台詞のような結論に至ってしまいます。
自身特に今夢を持って何かに挑まなければ生きていても仕方がないだとか、そんなことは全く思いませんし、3人の小さな子の父親、夫の務め、一家の柱としての責任があるので現実は現実で生きていくことを受け止め、やり切れるように務めています。
そんな生活の中で”夢”と言えるものが薄れつつあります。

小さな頃の夢

自分が保育園の卒園アルバムに書いた将来の夢は『タクシーの運転手になる』です。
今でも忘れていない記憶です。父がよく外へお酒を飲みに出掛けていました。本人お酒を飲むからという理由で車の運転免許を取らず生活をしていました。必ず飲みに出かける際は行きも帰りもタクシーを使って移動していました。
もう30年も前の話になりますが、母も車を持っておらず(自分が生まれる前の話ですが、免許はあったんですが運転が下手でぶつけまくる、逆走する。相手がいる事故は幸いしていなかったそうですが、父が激怒して免許を返納させたそうです。)家には車がありませんでした。なので子供ながらに車の価値やドライバーってなんてすごいんだろうって憧れを持って保育園の時は夢として掲げていました。

小学校の時の夢

小学校を卒業する時の夢は『ケンシロウになる』夢でした。
つまり強くなりたかったんです。どちらかと言えばいじめられっ子でクラスの中ではカーストの下位のような嫌われるような存在。家に帰れば6歳離れた兄に力負けして泣かされる。いつか見返してやりたいって思っていました。北斗の拳の主人公ケンシロウは最初の設定では弱くても最後には最強なキャラです。上手いこと自分と重ねてやられても最後は自分が誰にでも勝てる。そう将来像を描いていました。

中学校・高校生の時の夢

『大工』『建築家』『ギターの先生』でした。
父は年収で1000万円稼ぐ企業のお偉いさんでした。裕福な生活をさせてもらったと思います。ただ住んでいた家が団地で窓ガラス常に割れている家でした。今で例えると大家族の子供でごった返したような家です。周りの環境を見たらみすぼらしく感じてしまいました。『いつかは一軒家に住みたい』そう思った自分は中学、高校2年までは『大工』『建築家』になる事を夢見て過ごしていました。
高校の時に出会ったギターやベースといった楽器をバンドを組んで演奏するとその世界にのめり込みました。プロになりたいと思う反面、ギター教室で先生に習っているとその先生に強く憧れを持つようになって、高校卒業後はギターの先生を養成する専門学校へ進学するようになりました。ただ入学後にレベルの高さ、身の丈にあっていない事を痛感して一年して断念しました。

当時描いた夢は今どのように叶ったのか?

専門学校を中退後はサラリーマンとして今も働いています。
小さい頃からの夢、それらは今どうなっているのかというと自分自身に違った形で叶えられているのだと思います。
保育園の時に描いた夢『タクシーの運転手』は自身が運転免許を取得して家族やいろんな人を自分がドライバーになって送迎している。
小学校の時に描いた夢『ケンシロウになる』は自身が辛い思いにあった事を人にはやってはいけない、人を好きになることや、認めること、思いやること、恥ずかしいですが愛することも強さとして身に付けることができました。
中学・高校の時に描いた夢『大工』『建築家』『ギターの先生』はウッドデッキを設計、建築して作ったこと。ギターの先生は教えることはできなくとも一緒にセッションしたり今でも楽器を構え楽しく音楽をプレイできていること。

結局夢と掲げたことは全て通過して形になっているんです。なのですごく今でも不思議な感覚ですが口にしたことや書いたことは全て自分に跳ね返ってきています。
あらためて考えると本当に不思議です。

これから先の夢はどうしようか?

正直、おじさんになって”安定感”を求めて現状維持を。もっと歳を重ねていけば”余生”なんて言っていれば気楽だしそこそこの生き方はできます。
刺激や感動は人から与えてもらえると思います。ただ自分だったら納得はできません。
目標と夢は違います。目標は達成できることです。いつでも変えられるのが目標です。
目標の先の夢はありません。夢があって目標になるのだと思います。
自分は明確に決めた夢を4つ叶えました。それらを次は目標として積み重ねていき、三十半ばではありますが夢を持とうと今でも生きています。それが40、50歳になってもずっと、そこで命が尽きたらその夢は託すこともできます。
考え、口にして、行動して、成果を見て、修正して、目標にして。そうして繰り返していけば必ず見つけられるものがあります。自分もこうやって記事を書きながらまた夢を一つ持ちたいなと思いました。

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