ゴルフの道具選び。それぞれ好みがあって一つの楽しみでもあります。
残念ながら私の場合は決してそういう理由ではなく道具交換を余儀なくされました。
理由は…
ダイナミックな浮サビです。ダイナミックゴールドは錆びやすいとかなんとか聞いたことがあるようなないような…とにかくノーメンテで使ってきたので全ては自分の責任です。ちなみに大体3年ほどこのシャフトを使いました。
実は前回、グリップ交換をした際に気にはなっていましたが、とき既に遅し。サビの進行が早い。
使っていてなんら問題はありませんが、万が一ボキッっと言ってしまった時に誰かが怪我でもしたらって考えるとこのまま使い続けるのは少し怖いのでおさらばです。
シャフト選びのコツ
私が使っていたdynamic goldのS200というシャフトはものすごくメジャーなスチールシャフトになります。ゴルフをやってきておそらく一番耳にしたシャフトの名前です。
年配の方には少し重く感じるかも知れませんが程よくヘッドが効くので「クラブを落とすだけ」のような、クラブが勝手に仕事をしてくれる理論に近いものがありましたが、少しだけ年齢なのか?プレースタイルの変化なのか?「振り抜こう!」と自分の意識が変わると性格が変わるのもこのdynamic goldの特徴な気が私には3年間の付き合いの中で感じました。
と、余談が過ぎましたが、シャフト選びのコツはまず、
・力を入れなくても振り抜けるシャフト
・いろいろと試打してみる
そして最も重要なことは”苦手な番手のアイアンが振り抜けるかどうか?”ココだと思います。
私の場合5I。苦手です。この番手になった途端球筋が右往左往します。
なので、5IでもPWでも同じように打つことができるシャフトであれば適正なのだと思います。
ちなみに私が選んだシャフトは、
日本シャフトのMODUS3 105Sです。
微妙な差ではあると思いますが、dynamic goldに比べてヘッドが効きづらい感覚。つまり、長尺な5Iなら遠心力でヘッドが重く感じ振り戻そうとしていた、短尺なPWなら軽く感じる分振り切りすぎる。そう言ったことがあまり感じないシャフトになります。
重量やバランスなど数値的な論理がありますが、特徴を簡潔に説明するのならば、
dynamic goldが”繊細であり、しなる。粘る鉄”であり、MODUSは”鈍感な性質、固い、ただの棒”みたいな感覚です。
リシャフトのやり方
ではリシャフトを。とても簡単に説明します。用意するものは、
・シャフト
・ペンチ
・ガスバーナー(ヒートガン)
・ヤスリ
・メタルロック(接着剤)
・ソケット
になります。ちなみに私は中古でグリップが付いているシャフトを購入したのでグリップ装着の過程がありませんので、以下の私のブログを参考にして頂けたら幸いであります。
ソケットをずらす
まずはソケットと言われるシャフトとホーゼルの間にあるプラスチックを外します。ヘッドを持ちながらグリグリっと簡単に外れます。
ソケットを再利用することも可能なのですがこの後にバーナーを使って溶けてしまったり、使わなくなったシャフトを切断するとか、工程も増えるし高いものでもないので購入をおすすめです。
また、ソケットをニッパーなどで切ってしまうのも方法としてあります。
ガスバーナーでホーゼルを炙る
ガスバーナーでホーゼルを炙って、ホーゼルとシャフトの接着剤を溶かしていきます。
シャフトとホーゼルの間から煙が出だしたら火から離してヘッドを右手で掴んでグリップを左手でグリグリすると簡単にシャフトからヘッドが抜けます。ガスバーナーを使うことに慣れていない人はヒートガン、ドライヤーで温めて同じように熱を加えて接着剤を溶かしてシャフトからヘッドを抜きます。
※ガスバーナーの使用はスチールシャフトのみです。カーボンシャフトはシャフトが燃えます。
ホーゼルの中のゴミと接着剤を除去する
ホーゼルの中のゴミと接着剤を取り除いていきます。ドリルや棒ヤスリで大まかな接着剤を取り最後に布ヤスリで仕上げていきます。接着剤が中に残った状態で新しいシャフトを接着するとガタつき、接着不良にも繋がりますので根気よくゴシゴシしましょう。
ホーゼルの中にネジのようなものが入っていますが、これはシャフトの蓋になります。コルクでもなんでも良いと思いますが、シャフトの蓋として再利用することにしました。
細かく重量を気にする場合はこの蓋もグラムを測ってバランスをとるのも良いですが、私大雑把なのでそれはしませんでした。
これにて古いシャフトからヘッドを抜く作業は全て終了になります。
新しいシャフトにソケットを入れる
次に新しいシャフトの工程に差し掛かります。
中古品で表面に白い汚れがありましたのでコンパウンドで磨いて綺麗にしてからの作業にしました。
ソケットはヘッド内に水やゴミが入らないように保護を目的とした部品になります。
TIP型と言ってソケットの内径とホーゼルの接合部になるシャフトの外径をあらかじめ測定しておいて購入しましょう。
種類も豊富です!
ちなみに私、HPで確認した寸法を鵜呑みにしてサイズを間違えて購入してしまいました。
なので、内径を緩すぎずキツすぎず削りました。
一番これが大変でしたが何とか入るように削りました。
接着剤を塗ってはめて完成!
ついに作業も佳境に入り後はヘッドにシャフトをはめるだけになります。
この際に事前にシャフトの長さを調整したければシャフトカッターで切断したり、重量を調整したければシャフト内部に鉛を入れたり調整をしますが、基本的には必要ないと思います。もし必要なら完成後にヘッド側に鉛をつけたり調整したらいつでも変更は効きますし、シャフトを取り付けてしまったら変更も効きませんので。
ということで接着です。
”ゴルフ リシャフト 接着剤”と調べるとほとんどこの商品が出てきます。メタルロックという超強力接着剤です。先に言うと本当にカチカチになります。自分でやるリシャフトで怖いのはヘッドが吹っ飛んでいかないかどうかではないでしょうか?文明の進化、化学の力です。そんな心配もありません。これを同じ分量を混ぜ合わせて3分以内にホーゼルの中に塗って、シャフト先端に塗って馴染ませながらはめていきます。
※今回5I〜PWの6本のリシャフトを行いましたが、メタルロックは容器から出して混ぜ合わせるとものの3分くらいで固まり始めます。なので1本1本仕上げて行った方が接着剤が無駄になりません。
1液と2液を1:1で混ぜ合わせます。あまり気にはしませんでしたが、接着剤にもグラム数があるので繊細な人は量を調整するのが良いと思います。
ホーゼルの中に接着剤を塗ります。塗るのに綿棒を使いました。
シャフトにも塗っていきます。接着剤を混ぜ合わせてから固まり出すのに速いのでササっとやってしまいましょう!
そしてホーゼルにシャフトを差し込んで密着させます。
この時に急いで差し込んでしまうと接着剤が外に勢いよくはみ出てしまいますのでゆっくりと、液をまとわりつかせながら挿入させます。はみ出た接着剤は拭き取り、最後にソケットをホーゼルの柄の部分に合わせて形は完成です。
こんな感じで作業は終了です。
硬化時間が5分程度なので、差し込んでからグリップマーカーとフェースの位置をしっかりと合わせたらそっと放置です。1時間ほど経つと振ってもびくともしなくなります。実用強度も同様1時間後と接着剤には記載がありますが半日ほど置いておいた方が安心です。
振った感じはdynamic goldより軽い感じがしますが、打ってみてどうかと言う感じです。
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