ジムニーJA11にもう12年も乗り続けている私でありますが、少しづつ色々といじりながら個性の強い、クセの強いジムニーになりました。特に外観を自ら塗装するということをして印象がグッと変わりました。
ジムニーの認知度はここ最近上昇していて嬉しく感じておりますが、中でも2世代前のこの車が欲しいと思う人は相当マニアックか車いじりが得意な方ではないかと思います。ある程度のことは自分でなんとか改造できてしまったり、自らの手を加える事で知識や興味がたくさん湧いてくる。私も勉強中の身ではありますが今では愛着が湧きつつ…
って、語り出すと止まらなくなるので、話を本題に戻します。
先日、「シエラのタイヤが家に転がっているんだけど欲しい?」ととある方からお話を頂いたので譲っていただきました。タイヤだけでもイメージがガラッと変わるジムニーですが、ホイール一色変えるとなるとまた大きく変化します。ただ、「ジムニーにシエラのタイヤってそのまま付くの?」という疑問もありましたので交換しながら付くのかどうか?法定や車検にどう影響するのか調べる事にしました。
ジムニーのタイヤサイズと種類
タイヤ交換する時って元々のホイールはそのままでタイヤだけ変えることが一般的です。
ジムニーはタイヤ交換時でも見た目、性能が違うタイヤを履かせられるカスタム性の高い車であります。
公道を走るノーマルタイヤ。
山を攻める。見た目のゴツさがカッコいいマッドテレン(MT)タイヤ。
MTだと走行音がうるさい。且つ見た目も重要、中性的なオールテレン(AT)タイヤ。
こんな感じでラインナップが多くあります。
ちなみにジムニーの純正タイヤサイズは175/80R16という軽自動車に似つかないサイズになります。
ジムニーとジムニーシエラのタイヤサイズと懸念される点
そしてジムニーシエラの純正タイヤサイズはどうかというと、195/80R15というサイズになります。
サイズの違いとしてジムニーよりもシエラの方が純正で外径で0,7mm、幅が20mmサイズUPします。
見た目はシエラの方がホイールが小さい分タイヤの厚みが違うのでバギーみたいな見た目になります。
乗り心地もタイヤが厚い方が良くなる傾向にあると言われています。
懸念される点
ジムニー(軽)にシエラの大きなタイヤを履かせる事により想像できるメリットはジムニー乗りが好む車高が上がる効果が大きく、ジムニーのコンセプトと言っても過言ではないクロカンっぽさという雰囲気が出るのも良い点です。
ただ懸念点が二つあります。
一つ目に”車高が上がる事による車検の合否”です。タイヤの外径が0,7mm大きくなるということは車高も同じ分だけ高くなります。この場合車検は通るのか通らないのか?
二つ目に”タイヤ幅が広くなることによる車検の合否”です。175mmから20mm厚みが増すことでボディーからタイヤがはみ出てしまいます。この場合車検は通るのか通らないのか?
まずはこの表を見て欲しいと思います。
上記の表に記されている規格を越えると構造変更と言って陸運局に申請手続きが必要になります。
結論から言うとシエラのタイヤをジムニーにつけても全くもって車検には問題ありません。
車高は登録されている車の寸法から±4cm。なので全く問題ありません。
車幅は構造変更ギリギリですが20mmということは片側に10mmのサイズUP。車検には支障がありません。以前の法定だと”車幅からタイヤがはみ出ている(通称ハミタイ)状態はNG”とされていましたが一部の車種を除きフェンダーから10mm以内のはみ出しならOKとなりました。(私が乗っているJA11は4ナンバーの貨物車なのでNGになります)但し、安全面から言って人を巻き込むなどの危険性からはみ出た分のオーバーフェンダーは巻き込み防止として付けると良いと思います。
ちなみにジムニーJA11とJB64のサイズ、そして軽自動車の規格になりますが、今回私が乗っているJA11に10mmのオーバーフェンダーを両側つけた場合全幅が1415mmとなります。
これが車検をそのまま通せるのか、構造変更が必要なのかは少しグレーなところがありますが、よっぽど問題ないと思っています。法の隙間みたいなところを掻い潜って現に車検毎にお互い(私と車検作業者)首を傾げながら通っています。
なので車検に関して言えば問題がありません。
ハンドルが切れない!?タイロットにあたってしまう。
タイヤの交換はなんでも付くわけではなくて限度があります。その限界をホイールスペーサーや延長ハブボルトといった部品を付ける事により解消していくわけでありますが、今回の”ジムニーにシエラの純正タイヤが付くのか?”という内容に関して一つ付け加えると、「JA11にはそのまま付くがJB64にはそのままつけることができない」という結論に至りました。
なぜJB64にはつかないかというと、シエラのタイヤを付けた後ハンドルをめいいっぱい回すとタイロットと呼ばれる部品にタイヤが干渉してしまうからです。
なのでこの場合、前述にあるようにホイールスペーサーを装着してタイヤを外側に出して干渉を防ぐのと、ホイールスペーサーの幅分を延長ハブボルトに交換して装着しなければなりません。
そうした場合構造変更の規格である±2cmの幅を超えてしまうハミタイもNGです。
おすすめはできませんが、車検の時だけ元に戻すという人もいますのでそういった方法を使えば装着は可能です。警察に止められる、万が一のことがあった場合はと考えるとやはり構造変更を先に申請取得しておいた方がいいと思います。
ジムニーって本当にグレーなんですけどね。
ジムニーJA11にシエラのタイヤをつけました
見た目がガラリと変化しました。写真の写り方だとは思いますが背伸びしているように見えなくもないです。それ以外に気がついたことは乗り心地。神経質かもしれませんがリーフコイルならではのガンガン突き上げるような衝撃がタイヤの扁平率、タイヤの幅のせいでしょうか?緩やかになったような変化を感じます。
タイヤのハミタイはどうでしょうか?ん〜…目視でも微妙な感じではありましたが、出ていると言えば出ている…そんな風にも感じました。
数値上では純正からシエラ純正に履き替えたということで10mm出っぱっているはずなので追々オーバーフェンダーを付けて対応したいと思います。
”結論:ジムニーにジムニーシエラのタイヤは付く”という結果でございました。
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