知識のない不器用な私が立派なウッドデッキを作れたのだから誰でも出来るんです。
とこれからDIYをやる方、やろうと挑戦する方、でも自信がないと考えている人、そんな人たちの背中を押せるように自己満足ではありますが、ウッドデッキをなるべく簡単に作る方法を私なりに得た知識の中で伝えられたら良いなと思っています。もし挑戦して完成したのであれば家族、友人、恋人、みんなが感動して楽しい空間になります。何より自分自身に”拍”がつきました。
まさか自分にもこんな事ができるんだと、作りながら思ったことも含め紹介していこうと思います。
始まりは『実用性のある庭』の提案からでした
まずは遊びに来てくれた義兄からの提案でした。
『この庭、もったいないよなぁ』
私は好んで渋い日本庭園をなんとか自分の手で維持しようと思っていましたが、育つものには何かと手が思った以上にかかることは年間を通じて感じていました。次第に紅葉の木は腐食してしまい、雑草は生えていく。来る人来る人に見てもらうにはなんとも言えないほど殺伐とした印象を与えるような庭であったのだと思います。
また、我が家は土地が大きいわけではないので下の写真にある風景以外駐車場としてのスペースしかありません。義兄が言う”もったいない”と言うのは庭を家族が楽しめる空間にしようと言う提案です。
妻と小さな子供が3人。誰一人として現状の庭には近寄りませんし、灯籠や岩、蛇の巣もあったりして危険であることも私は認知をしていました。
『まぁ、壊してウッドデッキを建てたらどう?』
二択です。日本庭園をやめるか、ウッドデッキを建てるか、狭い庭にはどちらかしか入れることができません。…子供のことを考えたら日本庭園をやめざるを得ない理由が浮かんできたり、妻に至っても二択ではなく実用性のあるウッドデッキ、と言うよりも庭を便利に使いたい希望。ここまで考えるとウッドデッキを建てるほか道はないと気持ちが行き着いたのでウッドデッキを建てることにしました。
ここでウッドデッキを業者に頼み建ててもらうか、自分で不安に駆られながらもDIYしていくかの選択をまずは考えました。結果自分で一からDIYすることを選択しました。
詳細はブログ内→【ウッドデッキ施工をプロに依頼か自分でやるか?メリットデメリット集】に記載
まずは庭をまっさらにすることから始めました
まずは庭にある木・土・灯籠・岩を退かさなければ事が始まりません。知り合いがユンボで岩をどかしてくれると協力してくれたのですが、思ったより大きな岩は推定2トンあり、限界がありました。それ以外運べるものは愛車のジムニーに積んで妻の実家で引き取ってくれるので運んでいましたが限界がありました。運べないものがある以上仕方がありませんので、安全の意味も込めて庭師さんに依頼をして撤去してもらうことにしました。
詳細はブログ内→【庭の解体編】に記載
作業を見学させてもらいながら思いました。
『やっぱり自分では無理でしたー』
まっさらにしていただいた後に転圧、砕石は後の基礎作りでも使いたかったので採石場から運んでいただきました。だったら最初からこの工程は依頼するべきだったと強く思いました。
建てるものの形をどうするか描写してみた
まっさらになったら『もうやるしかない』とやる気に後押しされるだけです。我が家の場合はウッドデッキを建てる前に注意する点がありました。それは”ガス屋さんのボンベ交換のための通路確保”です。なのでウッドデッキはダウンサイジングしなければならず、さらには子供の駐輪場も確保しなければ庭に自転車が置けなくなってしまいます。あらゆるリスクを想定しながら描写。カッコよく言えば設計をしました。
詳細はブログ内→【イメージを描写】に記載
構想が練れたら今度は木材やその他の材料をどれだけ準備したら良いのかを明確にするために、描写したイメージを設計図面に起こしていきました。
詳細はブログ内→【イメージを形に編】に記載
材料の準備をする
図面が描けたら何をどれだけ準備していけば良いのか考えます。庭をまっさらにした時点では覚悟はできていましたが、ここまで来ると経験のない私にとっては未知なる領域になり不安と不安と、いろんな事が慎重になっていきました。でもそれで良いんです。
図面を描くことで材料が不足しないことの安心感を。材料の準備をするためにネットで調べたりホームセンターに通いまくったり、強いては専門知識のある人に聞いてみたり。強度と言う安全を知ることや基礎工事の知識やアイデアを、間違えることはできないのでとても慎重に選びました。
特に木材は硬さや強度、各種どんな特徴があるのか?DIY初心者の私には扱いやすくて良いもの”を選び、調べに調べて材木屋さんに出向いて選定をしました。
詳細はブログ内→【木材の選定編】に記載
他の材料に関しては家にあるものは使えるものは使い必要なものは買い揃え、全予算の中でまかなえるようにリサーチをして準備していきました。
詳細はブログ内→【材料費編】に記載
ちなみに材木屋さんで注文する木材は乾燥や真っ直ぐ揃えるための工程を注文後に行うため早めに注文をして、狭い庭に置いて他の作業で邪魔にならないように納期を(受け取り期間)調整しました。
基礎を打っていく
この作業がウッドデッキ、建物を作るための一番重要かつ慎重になる工程になります。水平を狂いなく出していく作業は私のような大雑把な人間にはとても不向きで、でも手は抜くことはできません。
とっっっても大事な作業です。14個設置した束石はなんと1週間かけて据えました。自分自身根気強く成長を感じるくらい時間をかけました。もちろん基礎を打っていく作業は初めてのことでしたので調べることより百戦錬磨の人に聞きながら知識を蓄え作業をしました。
ウッドデッキの基礎作りは束石とブロック+鉄筋で作りました。
詳細はブログ内→【ウッドデッキ基礎 束石編】に記載
詳細はブログ内→【ウッドデッキ基礎 ブロック編】に記載
根太、柱、横柱を設置していく
束石を据えたら次は柱を固定していきます。束石の固定に使うモルタルは最終硬化期間が約1ヶ月と言われています。…ここまで来ると待てませんよね?私はそれでも硬化するまで1週間待ち作業を開始しました。木材にはエボニーカラーの防腐剤を塗り、家と風合いを合わせました。今まで使ったことのある木材とは一本当たりの長さが全然違います。重さも木材特有の反りも長ければ長いほど出てきます。ホームセンターで木材を買わなくて良かったとこの時は思えるほど反りも最小限で固定金具で矯正できるくらい小さな誤差でした。ここでも話が出ますが、束石をしっかり据えられた事が根太や柱を設置していくのに作業の正確性を発揮しました。
詳細はブログ内→【柱を建てる編】を記載
詳細はブログ内→【横柱と補強編】を記載
この作業の前後、よく神社の作りが目につきました。何が気になっていたのかと言うと”釘を使わない建造物”に興味を持ちました。”ほぞ”と言う技で組み立てて行く神社の作りには凄さを感じ、少しやってみようかなと部分部分ほぞを作って組み立てましたが、とてもスキルの必要な方法なので私は金物を多用しました。
さぁ、いよいよデッキを貼っていきます
主役の工程、一番楽しみな作業になります。もうこの時には苦しい辛いよりも楽しさ、『もう完成してしまう』少し悲しさみたいなものが気持ちの中にありました。
この作業でも一本のデッキ材は長いので反りを極力矯正しながら、木表木裏を確認しながらビスで固定していきます。私はたまたま家にあった5mmのアクリル板をデッキ材とデッキ材の隙間に挟んで均等になるように貼り付けていきました。
詳細はブログ内→【デッキ材を貼る編】を記載
最後に屋根を設置しました
屋根?パーゴラとも言う人もいますが、私の設置したのは屋根です。野縁胴縁を掛け合わせトタンが乗るベースを作り傘釘でトタンを固定していきました。これは子供の自転車が濡れないためだけの理由で付けた屋根ですが、『急な雨に…』の理由にバーベキューも雨の中続行できますし、洗濯物も濡れない。良い意味の理由が多く出てきますので屋根がないよりは断然実用性のあるウッドデッキになります。ただ高いところに登って釘を打つ作業はとても私には恐怖でした。揺れに揺れます。木材なのでギシギシ音も怖いですがなんとかその恐怖に打ち勝って設置に至りました。
付けたその1ヶ月後に台風が直撃しましたが全然無傷でした。またこの結果が言いようのない自身になりました。
詳細はブログ内→【屋根をウッドデッキに貼る編】を記載
と、ひとまず形になり、さらに快適にするための改良をたくさん行い、家族が友人が笑って過ごせる空間になっています。今では外出する事に警戒がある中でストレスが溜まる事があるかと思います。家の中でできる事をこのウッドデッキは可能性を広げてくれています。
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